夢の話

サンドイッチマンになった僕は街頭に立って、通りを往来する人々から容赦なく罵声を浴びせられ火の付いたタバコや空き缶などのゴミを投げつけられ、しまいには小便まで引っ掛けられた。僕はただ立っていただけなのに。悲しくなると河川敷へ逃げる癖は、小学…

とにかく足が速くなったのだ。どういう訳だかは全体分からない。でも、僕の足は実に速く走れるようになって、それはもう風のように飛ぶように駆けることが出来るのだ。おかげで僕はいつでも渋滞知らず、するすると間隙をすり抜け駆け抜けていったのだけれど…

高校を卒業して以来、僕が地元を離れているせいもあって音信不通となっていた友人から、突然連絡があった。彼は電話越しにつぶやく。「…えらいことになってしまったけん、ちょっと出てきてくれん」と未だに訛りの抜けない彼の声は弱弱しく震え、ただならぬ事…